こぐまコラム

教育熱の高い親こそ間違えがち?学びと遊びの関係性

教育熱の高い親こそ間違えがち?学びと遊びの関係性

「ひらがなや計算はできる。でも、この先につながる力は本当に育っているの?」
未就学のお子さんを持ち、中学校受験を視野に入れているご家庭ほど、こうした問いを強く意識されるのではないでしょうか。周囲にはすでに漢字や計算ドリルに取り組み、成果が目に見えている子も多く、比較して不安になる気持ちは自然なものです。

しかし、中学受験で本当に問われる力を振り返ってみると、その多くは単なる知識量や計算スピードではありません。条件を正しく読み取り、情報を整理し、自分なりに筋道を立てて考え、答えを導き出す力です。

こうした思考力・読解力・数的感覚の土台は、小学校高学年になって突然身につくものではなく、就学前からの「考える経験」によって、少しずつ形づくられていきます。年長期は、その基礎を整えるうえで極めて重要な時期なのです。

「考える力」は、できる量では測れない

教育熱の高いご家庭ほど、「できること」を増やすことに意識が向きがちです。ひらがなが書ける、計算ができる、問題が解ける――こうした成果は分かりやすく、安心材料にもなります。しかし、本当に差がつくのは、その先にある力です。

具体的には、
・なぜそうなるのかを自分の頭で考える力
・条件や情報を整理し、筋道を立てる力
・失敗したときに原因を考え、やり直す力

といった思考の質が問われます。これらは、ドリルをたくさんこなすだけでは育ちません。答えがすぐに与えられない状況の中で、「どうしたらいいだろう」「別の方法はないかな」と考え続ける経験こそが、思考力の源になります。

この思考の過程は、「仮説→検証→修正」という循環で表すことができます。そして、この循環を最も自然な形で何度も経験できるのが、幼児期の「遊び」なのです。

年長期に大切なのは「遊び」と「その質」

幼児の遊びは、単なる息抜きや自由時間ではありません。遊びの中には、学びの芽が数多く含まれています。

例えば、
・積み木で高さや形を工夫しながら組み立てる
・すごろくやボードゲームで先を予想する
・折り紙やパズルで何度も試行錯誤する

こうした遊びでは、「こうしたらできるかもしれない」「やってみたら違った」「じゃあ次はこうしてみよう」という思考の往復が自然に生まれます。この経験は、算数の文章題や国語の読解、さらには理科的な探究活動にも通じる、非常に重要な基礎となります。

ここで重要なのは、親が答えを教えすぎないことです。子どもがうまくいかずに困っていると、つい手を出したくなりますが、「どう思う?」「別のやり方はあるかな?」と問いかけることで、子どもは自分の頭で考える時間を持つことができます。この「考える余白」が、思考力を大きく伸ばしていきます。

「数」と「ことば」は思考力の下地になる

中学受験で問われる力の多くは、「数的センス」と「言語化能力」に支えられています。
数的センスとは、計算が速いことではなく、数を事物や状況と結びつけて捉え、意味のある量として理解し、操作できる力です。また、言語化能力とは、自分の考えや理由を、筋道立てて言葉で説明できる力を指します。

年長期は、この二つの力を育てる絶好の時期です。積み木やおはじきなどの具体物を使って数を増やしたりわけたりする経験は、「なぜこの数になるのか」を体感的に理解する助けになります。さらに、「どうしてそう思ったの?」「ほかの考え方はある?」と大人が問いかけることで、子どもは結果だけでなく理由を言葉にしようとします。

こうした経験を積み重ねることで、数とことばが結びつき、小学校以降の算数的思考や読解力の確かな下地が形成されていくのです。

家庭教育だけでは難しい理由

一方で、教育熱の高いご家庭ほど、次のような悩みを抱えがちです。
・遊びが学びにつながっているのかわからない
・気づくと先取り学習になってしまう
・親子関係が緊張しやすくなる

思考力の育成は、「何をやらせるか」よりも「どう積み上げるか」が重要であり、体系性と客観性が求められます。子どもの発達段階に応じて、どのタイミングでどんな問いを投げかけるか、どこまで待つかを判断するには、専門的な視点が欠かせません。

家庭では、成果が見えにくい不安から介入が過剰になったり、逆に見守りすぎて整理や言語化が不足したりと、バランスを取ることが難しくなってしまうのは当然のこと。また、親が指導者役になることで、無意識の期待や評価が伝わり、子どもが失敗を恐れるようになったり、親子関係が悪化してしまうケースも少なくありません。

年長期の思考力を「設計する」学び

そうしたご家庭におすすめなのが、小学0年生のための幼児教室「こぐまのおけいこ」です。

「こぐまのおけいこ」では、
・生活や遊びの中にある数・図形・言語体験を丁寧に拾い上げ
・具体物を使って考え抜くプロセスを重視し
・同一テーマをプリントで整理・定着させる

という流れで、思考力を段階的に設計していきます。

KUNOメソッドに基づいた思考力を育てる幼児教育についてご興味のある方は、ぜひ体験授業にお越しください。

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まとめ:幼児期に必要なのは、考える経験の質と積み重ね

年長期は、「考える力」の土台を築く最後の幼児期です。
知識を増やすよりも、考える経験の質と積み重ねを意識することで、その後の成績の伸び方は大きく変わります。小学校以降、ひいては中学・高校・大学受験においても、大きな差となって表れてくるのです。

家庭での遊びを大切にしながら、専門的な視点を取り入れて、学びにつながる遊びをより深める。
その選択が、お子さんの学びを長期的に支える力になります。

プロフィール下村 友里 (しもむら ゆり)

慶應義塾大学大学院卒業後、城南進学研究社にて幼児教育マーケティングを担当。編集者・コンテンツディレクターとしても活動しており、多くのWeb媒体でコンテンツ制作に関わる。著書に『脳を育てる!ブレインフード&レシピ71』(城南進学研究社)。小4女児の母でもある。

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